三木聡監督の映画は当たり外れの差が激しいという評価があるけど、私もそう感じます。で、今回の本作は、一般向けにはほぼ外れの側の作品みたいです。
映画の宣伝内容や出演者から映画「Too Young To Die 若くして死ぬ」をどうしても連想してしまいますが、あちらはクドカンなので映画（もしくはその存在）自体がロックなわけです。本作は、題材にロック音楽を利用しているだけであり、映画の内容自体はただの青春ラブコメ（もしくはギャグ）なので、ロック映画というわけでは全くありません。映画としてもテーマが全く異なるわけで、ロックを期待して本作を見ると大外れしてしまうわけです。（本作でロックなのは阿部サダヲが演じているキャラだけでしょう）
さらに、ギャグ/コメディシーンもオーバープレイでやりすぎな演出ばかりで、狙いはわかるのだけど全然面白くない結果になっており、どどどどどスベリな映画になっていると思います。（お笑い芸人が失敗するパターンですね）
…そこを楽しめる方なら、むしろ絶賛の一作になるのでしょうが、、、
ところで、吉岡里帆さんってグラビアから女優転業のタレントさんかと誤解してましたが、もともと女優（特に演劇？）志望の方だったのですね、失礼しました。先日のTVドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」は、なかなか良かったので今後も期待したいところです。
（追記：というわけで2019公開邦画の「見えない目撃者」へと続く）
(2018/10 公開時映画館にて)
