ツッコミつつ見るが吉。
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原作未読。
この一年で東野圭吾原作って何本映画化されたのか。正直食傷気味。
「NIN×NIN 忍者ハットリくん」「プリンセス・トヨトミ」「本能寺ホテル」の鈴木雅之監督作とあって、自信を持って見逃す案件かと思ったけど、大ヒットの話題に乗じて鑑賞。
知らず知らずに期待値をググッと下げていたせいか、望外に面白かった！😀
キムタクと長澤まさみが、最初は反目し合いつつも、高いプロ意識と責任感に共感して、徐々に連携を深めていく様子が様々な事件を通じてゆっくりと描かれていく様子が素敵。
グランドホテル形式に次々と豪華キャストが個性的な宿泊客として登場してくるのも飽きなくて楽しいし、序盤の伏線がしっかり後半回収されてく気持ち良さも良かった！
不満といえば、たぶん真っ正直に原作通りに映画にしたせいで、豪華キャストに対して役不足っちゅーか、キャラが薄すぎる。一瞬で役割を終えて、連続殺人の件に対して大した絡まりもないまま消えてしまうので、映画の2/3が珍客の珍騒動で終わってしまう。一体何を見せらているのか。
特に生瀬勝久のトリックは普通に考えて意味なくないか？
外でホテルのどの部屋からかけられた電話か確認のしようがなくない？
総じてレッドへリングの多いミステリーになってしまっていて、話の本線が全然進まない割に、あからさまなミスディレクションばかり続いて巧妙さが感じられず種明かしに爽快感がない。気持ちよく騙して！
グランドホテル形式にするなら、豪華キャストが順番に泊まるんじゃなくて一堂に会して泊まる一晩の出来事・緊張感のサスペンスにした方が面白そう。そもそも場所だけわかってて、いつ起こるとも分からない殺人事件のために、あれだけの人員で潜入捜査って無謀すぎ。朧げでも次の事件の時期が暗示されていていいハズ。
キムタクと長澤まさみのコンビは完璧だったけど、ロマンス展開はいらなくて、プロ同士が互いを認め合う展開であって欲しかった。同性コンビでも良かったんじゃないか。キムタクと堺雅人とか、長澤まさみと真木よう子……とか色々コンビの片っぽを脳内変換しながら見ると楽しかった！
不満てより間抜けな部分が多くて、見終わって友達とワイワイツッコミながらご飯食べ行くのに丁度いい。
７本目
