チッコーネ

SHOCK WAVEショック ウェイブ 爆弾処理班のチッコーネのレビュー・感想・評価

3.0
元内偵 VS 爆弾テロギャングという構図のエンタメサスペンス。
濃密な脚本をまとめる編集はサクサクスピーディでわかりやすく、見せ場の連続。
九龍と香港を結ぶ海底トンネル内の立て籠り事件で、山場を迎える。
相当な長さの距離に何十台も停められた車や、逃げ惑うエキストラを収めるべく、トンネル上部を駆け巡るカメラの撮影スケールは、まさに大作。
それゆえかお涙頂戴演出も多めだった。

チアン・ウェンの弟、チアン・ウーは大陸出身、彼はクライマックスまで極悪人に観えず、迫力はいまひとつ。
香港のアンディ・ラウは50代後半を迎えてなお主役、エンドロールで主題歌も歌唱…、彼はそのルーティンを約40年続けていることになる。
後年には監督と似て非なる続編まで作っているし、中華圏では超の付く大スターなのだと、改めて驚嘆。