MAIKO

カメラを止めるな!のMAIKOのレビュー・感想・評価

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)
4.0
この映画は2度始まるーー。
ゾンビ映画をノンストップで撮り続けるクルーたちと、その制作秘話を描いたコメディー。

ENBUゼミナールのシネマプロジェクト、第7弾作品。
低予算300万のインディーズ映画が、上映館数を増やすなど大ヒットを飛ばし、映画界のシンデレラストーリーとして世間を賑わせている異例づくめの本作。
監督の上田慎一郎氏は、独学で映画を取り続け、短編作では数々の賞を獲得している実力派。今作は自身初の長編作品となる。
役者はオーディションで選出、何度もリハーサルを重ね役者に当て書きしていくかたちで脚本を製作していったという。

私がこの作品を知ったのは、TBS土曜日の情報番組「王様のブランチ」。LiLiCoさんの「冒頭20分くらいは眠くなりそうだったけど、そこを我慢してもらえば。まぁー、面白い!」の言葉通り、一瞬睡魔に襲われそうになった。そしてその後、劇場内はただ笑いに包まれた。
インディーズ作品、なるほど。エネルギーの塊だ。

今まであまり観たことのないストーリー展開に、人を驚かせる、楽しませることが本当に好きなフィルムメーカー何だろうなとひしひしと感じた。

本作は、クラウドファンディングが使用されたが、そのなかに上田監督のメッセージがあった。「(社会派、芸術的いろんなジャンルの映画が好きだけど)今回の人生はコメディ映画を命ある限り創り続ける、そう決めています。」と。
次回作は何をつくるのでしょうか?
MAIKO

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