【インド映画は基本的に好きなので、スコアのインフレが止まりません。】
最近、TSUTAYAのレンタルが開始した海外製娯楽作品を立て続けに観ていますが、
『フォードVSフェラーリ』🇺🇸
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』🇷🇺
そして、今作『シークレット・スーパースター』🇮🇳
の3本はどれも最高です。💯
自分はインド映画は基本的にスコアが高くなりがちですね。しかたないです。😅
※個人的にはインド映画を今まで観たことがないという方にもオススメしたい作品ですが、
今回も(多少は言葉をボカしていますが、)結末のネタバレがあります。
未見の方は読まないことをオススメします。🙇🏻♂️
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【観る前は、朝ドラのヒロインみたいなサクセスストーリーを予想していたんですが、少し違いました。】
劇中にも「🐓鶏が先か❓🥚卵が先か❓」みたいな話が出てきますが、
アーミル・カーン演じる音楽プロデューサーの視点で観ると、今作はそれこそ“金の卵“を生み出す話でもあります。🐣
実際に劇中の前半は、現在放送中の古関裕而をモデルにした朝ドラの「エール！」と重なる、
”家族のために自分の人生を犠牲にするか❓しないか❓を悩む音楽の天才”
だと思いました。
ただ、後で詳しく述べますが、後半の展開には普通にビックリしました。そこは予想外でした。😲
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【ヒロインのザイラー・ワシームさんについて】
2018年に公開された『ダンガル/きっとつよくなる』。🤼♀️
個人的にはレスリング映画の傑作のひとつだと思います。現にインド国内では歴代興行収入記録を塗り替えた大ヒットをしたそうですし、このfilmarksでの評価も高かったですしね…。♨️
あの映画で彼女は主人公姉妹の長女:ギータを演じていました。
役者さんなのにものすごい身体能力でしたけど、歌もうまいですね。🗣
はっきり言って、顔自体はそんなに美人じゃないと思います。インドの人口を考えると、もっと美少女は沢山いる気もします。🇮🇳
でも今作の、
顔を隠した歌姫で、気が強くて喜怒哀楽が激しいけど同情出来るヒロイン🧕🏻
って役なら、そりゃハマるでしょう。
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【アーミル・カーンを観ていると笑ってしまいます。】
まず自分は髭を蓄えたアーミル・カーンは珍しいと思いました。🧔🏻
そして、今作の彼が演じるプロデューサー:シャクタイ・クマールは、決して万人に好かれる善人ではないですね。😩
“才能を見出して主人公の人生に意味を持たせる役”って意味ではNetflixの『地上の星たち』⭐️(あれもすごく好きです。)ともかぶるんですが、今作は『地上の星たち』や『ダンガル』以上にインシアに主役を譲ったかたちで、おそらく彼もそれを踏まえた上で引き受けたといます。
でも、彼の台詞回しや登場しているシーンはとにかく面白かったです。🤣
序盤のTV番組の審査員で、出場した子供をボロカスにけなす演出のやりすぎさから、まず笑ってしまうんです。🤣
“グラマー賞“って賞の名前自体がギャグですが、あそこでの口喧嘩とかも酷すぎて笑ってしまいます。😂
上映時間の約半分(1時間15分)ぐらい経ったところで、初めてヒロインと彼が対面する訳ですが、
シャクタイ・クマールって、日本だと秋元康さんレベル以上のプロデューサーなのに電話をワン切りしてあっさり返事してくれたり、📲本人なのか分からないのにいきなりスタジオに来てレコーディングとか、🎤あのくだりもトントン拍子すぎて、笑ってしまいます。🤣
運転中に離婚調停の弁護士に電話するくだりとかも爆笑しました。🤣
(ただし、あくまでも個人的な笑いのツボですから、みんなが好きかは分かりません。🏺)
エンドロールでYouTuberとしてデビューしますけど、あれで幕を引かずに、最後はインシアの主題歌で終わらせたのは観客へのサービスとしても大正解だと思いました。💮
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【チンタンの歯並びの悪さが気になりました。】🦷
俳優さんの名前はよく分かりませんが、脇役も良かったですね。👍
インシアに恋をするチンタンが、空気を読めない鬱陶しさもありつつ、良い奴なのがわかりましたし、それなりに彼との恋愛関係は微笑ましくもあります。
ただ、彼は歯並びが悪いですね。🦷
『カメラを止めるな』🎥の濱津隆之さんを観た時もそう感じたんですが、良きも悪しきも彼の個性でしょう。
劇中で彼の声であろう曲も流れていましたし、数年後にはインド映画のスターになるかもしれません。🇮🇳
弟が序盤から何かしら姉に気を遣っているとは思っていましたが、テープや接着剤を使っていた理由が分かるくだりとかも最高でした。
あそこも泣けます。😢
そして、ヒロインの母親。🙍🏻♀️
終盤で彼女のあるシーンはとにかく泣けます。😢
うちの母親は、インド映画の中で『マダム・イン・ニューヨーク』🗽が1番好きなんですが、あれにも通じるテーマであり、爽快感がありました。
可愛い息子であり弟がいる点も『マダム・イン・ニューヨーク』と共通しますね。👦🏻
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【自分はインド映画は好きですが…、】🇮🇳
比較的最近観てきたインド映画で面白かったのは、『ダンガル』🤼♀️や『パッドマン』🚲、あと『ガリー・ボーイ』📝もそれに加えていいでしょう…。
どれも実話ベースのインド映画として面白いし感動したんですが、その根底には
”インド社会の抱える男尊女卑の差別的風潮“
が間違いなく含まれた作品だと思います。
そして今作も後半に入って、
”家庭内暴力に悩む母親を助ける話“に話の主軸が少しスライドします。
「え‼️そういう話なの❓」って自分は素直にビックリしたんですが、最後まで見ると納得の着地だと思います。😁
コロナ・ウィルスでDVが世界的に増えている今、あんな家族にとっては地獄ですね。😷
「父親に単身赴任して欲しい」🙏って願うのは当然です。
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【インド映画らしく、普通に考えたらツッコミどころや穴の多い映画です。🕳】
・歌が上手ければ電車の中で歌ってもいいの❓🚃
・パソコンは捨てずに売ればいいのに…。💸
・あの後、他の荷物はどうなる❓🧳
・大おばあさん、そういうことは早く言って欲しかった。👵🏼
とか、細かいことを挙げていくとキリがないんですが、それは置いときます。
特にインド映画はそんなこと気にしていたらキリがないです。
ただ、少し気になったのは上映時間が2時間30分。⏰
インド映画としてはこれぐらいの長さは普通だと思いますけど、「そのくだりにそんなに長く時間を割いて良いの❓」って思ったり、逆に、話を急いでいるように感じたくだりも幾つかありました。
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【タイトルの『シークレット・スーパースター』】
最後まで観ると、このタイトルは単にヒロイン:インシアのことを指している訳じゃないことが分かりました。
・最終的には自分がインド映画に求めていた、”スター誕生”的なハッピーエンドの着地をしてくれるんですが、
同時に、
・人生で表舞台に立つことが出来なかった、世間 の影に隠れた苦労人を描いた話
でもあると思います。
そして自分は本来、インド映画じゃなかったら後者の方が好きなんですが、それをどちらとも両立してくれた感じです。⚖️
『マダム・イン・ニューヨーク』と並んで、母の日に観るには最高のインド映画ですね。👩👧👦
