ぴのした

ブレッドウィナー/生きのびるためにのぴのしたのレビュー・感想・評価

3.7
こんな世界に生まれなくて良かったと心から思う。

絶望を生き延びるために、少女は母から学んだ物語を紡ぐ。父からもらった歴史を語る。

想像力というフィクションの強さと、歴史というノンフィクションの強さ。物語の中の少年が集めた3種の神器のように、教養こそが立ち向かったり国を立て直したりするための武器になるのかもしれない。