ナミ

ある少年の告白のナミのレビュー・感想・評価

ある少年の告白(2018年製作の映画)
4.0
アメリカ社会の実話ベースの映画の鑑賞が続いている〜。
黒人差別、ドラッグ依存ときてこちらはキリスト教と同性愛。日本人には馴染みが薄くてわかりづらい問題ばかり…。

神という概念を歪んだ方向に解釈して人権侵害や差別を正当化している人々というのは世界中本当にたくさんいて、しかも大半がそれが正義だと心から信じている(と思われる)のが恐ろしい。
そしてこの一家のような保守派の世界ってものすごい男尊女卑な世界でもあって、最終的に主人公を救ったのが母親だったのは母としての愛のみによるものではなく息子に対するシンパシーもあったのかなぁと(全然関係ないけどニコール・キッドマンのヘアメイクがなんかすごかった)。

施設に関する描写は胸糞悪くてしんどいけど、後半の展開には救いがあって重すぎず上手くまとまった作品だと感じました。
主演のルーカス・ヘッジズはじめ役者も素敵な人ばかりです(なぜかレッチリのフリーも出ている!)。
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