公安警察 × 検察 × テロ
事件内容自体は複雑で難しい。結構集中して観ないとついていけない気がした。
本シリーズは本当に勉強になる。
警察庁警備局警備企画課に属する公安警察である安室(降谷零)は国家の安寧を守るという目的で任務にあたる。その為国民一人一人の安全というより国家体制を脅かす脅威の排除を優先する目的理念がある。だから一般人からの客観視では理解し難い事も遂行していく必要がある為、安室さんも冷徹な人間に見える事も多々ある。
本作は突っ込んだ内容なだけにストーリーが難しく描かれており大人でも十分満足出来るコンテンツだったように思う。そこにコナンシリーズとしての色も忘れず、アクションシーンなど始めフィクション要素もしっかり加えている点からコアなコナンシリーズファンのみならず、やはり幅広い世代にウケる作品になっている。
阿笠博士と少年探偵団の活躍が異次元だった点もひとつで、国家レベルの事件に易々と関与しているのはいつもの事ながら、今回は最終的に阿笠博士が趣味で作ったような最新ドローンを少年探偵団の3人が操縦し、その腕に国民何百何千という人の命が懸かった場面がある。御三方のドローン操縦に関しては、昼間それで遊んで飛ばしていたのはあるが、兎に角上手過ぎる。
安室さんも狂気の沙汰かのようにコナンとドライブしていたが、冷静にエゲつない事をされている。そして、コナンという天才少年探偵に初めから重きを置いて彼の脳力頼みで事を運ばせている辺りある種狂っている。
