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ハーフ・ブラザーズのAPOのレビュー・感想・評価

ハーフ・ブラザーズ(2020年製作の映画)
3.2
凸凹バディムービー × ロードムービーは好きなジャンルだけど、本作はまあまあだった。

しっかり者で堅物の主人公レナートはある日、子供の頃に出稼ぎから帰ってこなくなった父親が危篤状態だと聞かされ会いにゆく。そこで出逢った個性派自由人の義弟アーシャーと父親が残した謎の真相を追うことに。父親が息子たちに残したものとはなんだったのか、両極端のタイプ2人は探り当てることが出来るのか。

耳に残る思い出の口笛。

メキシコはジップラインというステレオタイプが鬼嫌いなレナート。アメリカに対する皮肉表現が一々面白かった。

It's not my jam. 興味がない。

ヤギのレナティート🐐癒しだった。

スミデロ峡谷きれいすぎ。


(以下ネタバレ含む)






結局のところ、父親はアメリカで助けてもらった女性と恋に落ちてアーシャーを授かり、その為にメキシコで待つレナートと家族の元へは帰れなかったという。ただどうにか必死に帰ろうとはしていたというある種言い訳シーンはわんさかあった。ただ、冷静にというか冷酷に言えば、父親が遠い地で浮気した、で終い。何でも楽観的にハッピーに、という向こうラテン系の精神は見習うべき点もあるが、私からしたら正直父親の不祥事としか思えなさを最後まで拭えなかった。

兄弟を引き合せ一緒に旅をさせるためになぞなぞ旅を計画した父親。エロイーズの謎は、嘗てレナートが幼少期に父親と遊んだラジコン飛行機の実物の飛行機だった。これは、いつか一緒に本物の飛行機を造ろう、と父親と約束していたあれだった。

まあ丸く言えば、人は過ちを犯すものだからその際にどう償うかを父親は示してくれた。ロマンチストで派手めな償い方だった。レナートもアーシャーも根本の人間性が良いからエモーショナルになるのもある。


⚪︎GROUPLOVE "Deleter"

⚪︎Gallery "Nice To Be With You"

⚪︎Royal Deluxe "Get That Feeling"

⚪︎Angelo De Augustine "Time"
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