第7回関西学生映画祭にて鑑賞。

好意を持つ幼馴染みの女性･千夏にさえ拒まれてしまう冴えない主人公･山田。
夜の東京で"くま"の着ぐるみバイトをしている彼は、身分を隠しているその時だけ、ティッシュ配りをしている彼女に会うことができたが...。

第7回関西学生映画祭参加作品。
『天気の子』にも通ずる"窮屈な東京の片隅"を描写した上で、いかにも冴えない主人公が、ギャル系のヒロインに想いを寄せる様が生々しくて胸が痛かった。
彼にとって心の拠りどころとなる女性が、彼女しかいなかったのだと思うと、余計につらかった。

身分を隠しながらも彼女を見守ろうとする主人公の姿は人によって傲慢に思われるかもしれないし、嫌悪感でさえ抱かれるかもしれない。
しかし、そのような姿は、ヒーロー映画(『スパイダーマン』や『ダークマン』など)であれば堂々と肯定して描かれているし、新海誠監督が爽やかな登場人物を使って描写すれば、多くの観客は涙を流している気もする。
(決して自分が新海監督のことを嫌っているというわけではないので、一応、言っておきます。笑)

そう考えると、人がいかに第一印象や表層で物事を捉えているのか考える機会になったし、たとえ、それが綺麗ではなくても、本作は誰か一人に届いている映画のような気がした。




[報告]
今年の第8回関西学生映画祭は僕が委員長を務めることになりました！
本作の上映はないですが、今の学生映画を知ることの出来る貴重な機会となります。関西近辺にお住まいの方は、是非、お越しください！！

11/16(土) 11:20~18:30頃
十三シアターセブン

関西学生映画祭公式サイト
http://kansaimoviefes12.velvet.jp/wordpress/

関西学生映画祭公式twitter(@moviefes17) https://twitter.com/moviefes17?s=09

• #ぼくはもんもん
• #天気の子
• #シリーズ:短編(邦画)

とてもよかった

あの子に好かれる為だったら自分を隠してもんもんになったって良いという気持ちと、あくまでもんもんじゃないと好かれない切なさを描きながら見るラストは、描かれない未来を想像させるから良い映画

久しぶりに見た(2022.4/30)
最初抱きしめた時はもう気付いていたような顔が良かった、
ラストシーンでしっかり感情が動いた音がした