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アンダルシアの犬のFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)
5.0
 アンドレ=ブルトンらによる『シュールレアリズム宣言』を白水社の文庫クセジュで読んだときの衝撃を忘れない。
 現実を表現するには、リアリズムでは限界がありそれを超える=シュールということを「1924年」に宣言した(していた)ことが衝撃だったはずだ。
 その具現化というか、具体的な作品がこれだ。
 脚本のサルバトール=ダリに監督ルイス=ブニュエルという超豪華な共作。
 今の感覚で見てはいけない、制作された1929年という先駆性!
 冒頭の眼球をカミソリで切るシーンをはじめ、衝撃的なまさにシュールな映像の数々、その脈絡のなさ。
 一毛もワケをわからなせようとしていない、潔さ。
 頭で考えた「シュール」なものは数々あるが、この突き抜けた感覚はすごい。空前絶後だ。
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