YellTao

アンダルシアの犬のYellTaoのレビュー・感想・評価

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)
4.5
夢の断片。
ブニュエルとダリが無意識に見る、意識。

二人が "Chien(犬)"にどんな意味付けをしたかは分からないけど、至るところに、
アンダルシア出身で 二人の友人である詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカを感じてしまう。
それはロルカも嘆いた通り揶揄しているようにも見えるけど、二人が置いてきたロルカへの想いを感じずにはいられない。

予期せず好評となった本作に向けて「結局のところ、殺人への絶望的な、熱烈な呼びかけに過ぎなかった」とブニュエルは批判する。

「空虚が見る美や詩に何が出来た?」と。
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