このレビューはネタバレを含みます
タイトルは半径って意味だけどなんで最初の(r)がカッコに入ってるんだろう。
時代を先取りしたソーシャル・ディスタンス映画。
訳もわからず自分の半径15m以内に近寄った人や動物が即死したらめちゃめちゃパニックだろうなー。また、そのストッパーになるヒロインという存在も実に映画的だけどよく出来た設定だと思った。
記憶喪失に陥った2人が徐々に記憶を取り戻し真相に近づいていく。そして最後、明らかになる真実とは…。
「メメント」を彷彿とさせる衝撃のラスト。じっくりとにじり寄るように結末に迫るのも良かった。
ただ、ちょっと違和感というか矛盾も感じたけど。（記憶喪失で自分の基本的な性格まで忘れるか？という）
あと、半径15m以内に近づいたら死んでしまう能力の種明かしもなー。デウスエクスマキナ的というか。。。何よりも、記憶を取り戻して明かされる衝撃の真実と実質無関係なのが残念。
また警察からの逃走中の行動があまり賢くないのがいかにもB級映画にありがちな感じ。
もう少し長めに作ってオチをもっとうまくまとめてくれたらもっと良かったな。
でもやっぱり失った記憶を取り戻す系のミステリーはミスリーディングを誘われて楽しいから好きです。いわゆる“信頼できない語り手”の一種。
あとヒロインのジェーン（ローズ）が美人。災難ばかりで不遇のヒロイン。旦那さんも可哀想。
