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鋼鉄の雨のkyokoのレビュー・感想・評価

鋼鉄の雨(2017年製作の映画)
3.8
Netflixオリジナル作品。

韓国大統領の政権交代期に北朝鮮でクーデター発生。北朝鮮は世界に向けて戦線布告をし、韓国では戒厳令が発令された。
致命傷を受けた北の1号=将軍様(はっきりとは映さないけど明らかにシルエットはあの人)と共に韓国に逃れた北の最精鋭要員オム・チョルウ(チョン・ウソン)と、ふたりに偶然遭遇した南の外交安保首席クァク・チョルウ(クァク・ドウォン)は、戦争を阻止すべく奔走する。
一触即発の朝鮮半島の危機を描いたスパイアクション。

クーデター起きたとたんに一斉に逃げ出す中国。
統一云々は興味ないけど、北を叩くんならお金出してね、のアメリカ。
とてもフィクションとは思えない内容で、核弾頭が日本に標準を合わせたときはぞっとした。

ベースになるテーマは民族統一。強硬派の現大統領に対してあくまでも対話にこだわる次期大統領の言葉と、南北のふたりのチョルウの友情に、強い願いが込められている。

クァク・ドウォンが愛嬌のあるキャラで、チョン・ウソンとのやりとりは笑えるところも多い。
最近の「共助」もそうだけど、北はイケメン、南はブサイクはお約束。
別れの場に向かう、車中での最後のふたりの会話に泣けた。

ツッコミどころも多いけど、140分全く飽きない内容だった。
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