平成2年の男

響 -HIBIKI-の平成2年の男のレビュー・感想・評価

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)
2.5
・物を書いている手前、これは見んとあかんなってことで鑑賞。一応、漫画で作品のストーリーラインは掴んでいるなかでの視聴。

・エンタメとして普通に楽しめた。

・本作の良いところは、出版社の社内の様子、応募原稿の扱われ方、選考や結果発表会の雰囲気が忠実に再現されている点。あと、「お伽の庭」の文章がきちんと読める点(停止が必須)。

・お伽の庭の文章を読んだ印象を述べようか。芥川賞、直木賞のダブル受賞は絶対に無理。試みは評価するが、どうせなら三島由紀夫の「金閣寺」にある時をたゆたう鳳凰の描写クラスのをオマージュしたものを差し込んだ方がよかった、あまりに稚拙、あまりに凡庸な文章だった。

・インタビュアーにドロップキックかます際の照明が不穏すぎて笑った。演出がふっきれておる。