来夢

億男の来夢のレビュー・感想・評価

億男(2018年製作の映画)
3.9
TOHOの1ヶ月無料パスがあって、池田エライザが出ている。高橋一生の演技も好き。だから観ました。普段だったら完全スルーなタイプの映画・・・・・・だと思ってた。ら、超真面目な映画だった。キャラクターはぶっ飛んでるけれども。お金の哲学。当たり前のことを言っているんだけれど、その当たり前を頭で理解しているのに自分で気づかないうちに変わっていく怖さ。おかしくなってしまったキャラクターたちの言葉も、決して間違いじゃない。間違いじゃないけれどおかしい。面白いね。
まぁ、そういう哲学やストーリー的な部分は原作読んで無いのでちょっと切り離して映画としてみるとして。
やぁ高橋一生カッコいい。男が惚れる。一歩間違えばインテリオタクになりそうなキャラクターをこれだけカッコ良く見せられるってのは凄いね。演技力だけじゃない、天性の才能部分も多い気がするけれども。
藤原竜也はあまり演技好きじゃないけれど、今回はバッチリ決まってるね。ぶっ飛んだキャラを作るならここまでやり切らないと。観ていて気持ちいいね。気持ち悪いけど。北村一輝も同じく。最初だれかわからなかったけどね。一方主人公佐藤健の地味さ。本当はもっと地味な役者の方が良いんだろうけれど、それじゃあ大衆映画としての華が無くなってしまうから調度良かったんじゃないかな。
派手さと地味さという二つの見せ方を繰り返すことで、映画そのものが冷静さを欠いたある種のパニック的な状況に見えて、観ているこっちもうまいこと感情が揺さぶられる。
オチは分かり切っていたもので、別に面白みは無いんだけれど、見終わってとても満足感がありました。

調度これを書いている時に、
天皇陛下在位30年記念の「1万円金貨」のニュースをやっていて、1万円なら記念にあってもいいな。って思ったら、13万円8千円で販売って言ってて笑ってしまった。1万円を13万円で買う。お店で使ったらやっぱり1万円の買い物しかできないんだよね。お金って一体何なんだろうか。
まぁ、コワいコワい言っても3億円欲しいけれどね。いや、なんなら10億円くらい欲しいですください。
来夢

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