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それだけが、僕の世界のmendeのレビュー・感想・評価

それだけが、僕の世界(2018年製作の映画)
1.9
内容はともかくイ・ビョンホン、パク・ジョンミン、ユン・ヨジョンの演技陣はすばらしい。
特にパク・ジョンミンは難しい障害者役で、ピアノの演奏場面もあったが実に見事だった。『オアシス』のムン・ソリほどではないが「驚くべき」と言っていいレベル。うまい。パク・ジョンミンがもっといい作品に恵まれますように。

感銘を受けたのは残念ながらそこまでで。
特に演出面は安っぽく、観客を泣かせようと頑張れば頑張るほどうんざりさせられる。
ハン・ジミンの役やお金持ち描写も、小学生が思い描くレベル。富裕層の描写が貧困なのだ。
こんなことで、お涙は頂戴できない。

パク・ジョンミンは天才ピアニスト役なのだが、彼がショパンなどを演奏してヤサグレ者の兄、イ・ビョンホンや聴衆を感嘆させるのだが、そこに!ピアノ演奏をぶったぎって劇伴(これがまた変な曲)をぶっ込むという……。たぶんこの監督、ピアノやクラシックが嫌いだな。音楽をテーマのひとつにしているなら、もう少し敬意を示してほしかった。

韓国映画の(日本映画もだが)「泣かせる」映画、本当に苦手だ。
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