rage30

トム・オブ・フィンランドのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

トム・オブ・フィンランド(2017年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

ゲイアートの先駆者トム・オブ・フィンランドの半生を描いた、伝記映画。

戦争のPTSDであったり、ゲイへの弾圧であったりと、そうした苦しみの中から彼の絵が生み出された事は興味深かったですし、妹と下宿人の男を取り合う件も面白かったですね。

映画の後半はアメリカでの成功や、社会への影響などが語られます。
どこにも出版を断られ、宗教書専門の印刷所で本が作られるのは皮肉が効いてて笑えると同時に、ゲイにとっては聖書の様なものだったのかもしれません。

見る前はてっきりドキュメンタリーだと思っていたのですが、まさかの伝記映画でちょっとガッカリ…。
トム・オブ・フィンランドについては、まったくの門外漢なので、まずは彼の絵の特徴だとか、ゲイ・コミュニティーに与えた影響だとか、そういった基本情報から知りたかったんですよね。

この映画だけだと、彼の功績については分かり難い部分があるし、功績を知らない人の伝記映画を見ても、面白さが半減してしまうわけで…。
いつか彼の作品についてのドキュメンタリーを作って欲しいものです。
rage30

rage30