ベべべっち

太陽は、ぼくの瞳のベべべっちのレビュー・感想・評価

太陽は、ぼくの瞳(1999年製作の映画)
4.3
最後マジでビビった…

鑑賞後、クライマックスのシーンが衝撃的でどうやって撮影したのか?
と、思っていたらメイキング映像があったので観てみると。。


監督、アンタ鬼か。

役者でもない、目の見えない少年に何やらしよるの😂

でも、作品自体は名作でした。
監督、アンタ名監督か。


3作目のマジッド・マジディ監督作鑑賞。

目が見えない少年の物語。


主人公のモハマド君は目が見えない為、家族から離れて盲学校に通っている。
ある日、学校が夏休み期間に突入する為、親父が迎えにくるが、連れては帰れないと言い出し。。。
でも、連れて帰るしかないので渋々連れて帰るが、今度は目の見えない大工のおじさんのところに修行という名目で放り投げようとする。。


都会感が一切なしの自然の美が映える作品。

冒頭の授業のシーン。
児童が皆、針の様な物で紙を高速でつついている異様な光景。
何をしているのかと思いきや、点字を打っていて。。
ホントかどうかは分からないけど、あんなに早く打てるのかと感心。


中盤の授業のシーンも印象的。
モハマド君は勉強が好きで、姉妹たちが通っている普通の学校にどうしても行きたい。
なんとかゲストとして授業を体験させてもらえることに。
本読みの授業で、普通の児童が何度も読み間違いをする中、それを正確に訂正するモハマド君。
それに、先生も周りの生徒もびっくり。
目が見えないから読めないと勝手に思われているだけで、児童の中で最も正確に本を”読む”ことができるモハマド君。
なんか、そのシーンに感動してしまった。


でも、そんなモハマド君は盲目の職人の元に、修行という名目で家から厄介払いされる。


最後まで観て思ったのが、目の見えない少年の物語だけでなく、モハマド君の父親の物語でもあるということ。

目の見えない息子を煩わしく思う父親。
妻に先立たれ、再婚したい父親は息子のことに手を焼くのを嫌がる。
自分に自由はないのかと。。

父親の気持ちもわからなくはないかなぁと一瞬思ったけど、一言だけ親父に言いたい。
それを言うのは少なくとも5年は早くないのかと。
何の罪もないのに目が見えないモハマド君はまだ子どもで、、、
大きくなるまで面倒見てあげて😂


最後は正真正銘神がかってた。



あのメイキング映像見る限り、父親役のおじさんは監督にキレてた🤭