前作はどうしてあんなにも怖かったのだろう。
このジョセフという男。主人公と同様に我々も彼の素性は知らず、人懐っこくて朗らかなのに一挙手一投足どこかおかしく薄気味悪い。彼が子供の様に悪趣味に主人公を驚かせる際はまるで我々が彼に翻弄されている様で、主人公への感情移入度は完全に高まる。
それに比べ本作では彼がクレイジーな殺人鬼という事は視聴者側の我々はすでに知っており、それなのに本作のYouTuber主人公は逆に彼は殺人鬼では無いと信じている。このギャップがどうにも危機感のないバカなYouTuberというのを強調し、感情移入の矛先はジョセフ側へとなる。
その為恐怖度でいうと前作より大分落ちてしまう。また、このジョセフというキャラクターをどれだけ好きになるかによって評価が変わりそうだ。
ただ続編としての新しい着想点、ジョセフと主人公の関係性は意外性もあり良かった。
