作品の肝となる主要スタッフの交代があったが、世界観は引き継がれていた。あのサウンドにはやっぱりヤラれる。心臓に直に響く感じで不快感きわまりない。
前作はケイト目線でいきなり作品世界に引きずり込まれたが、今作はその仕掛けが不十分というか、入り込みにくさを感じた。マットはいきなりアフリカで空爆指示してるし。麻薬カルテル対国家という大枠は維持されているものの、視点はより細分化し、アレハンドロ個人の物語にシフトしていた。
ラストもずいぶんと荒っぽい切り方だった。完結に向けての中継ぎ作品を提示されても困惑しかない。終始、肩すかしを食らったような気分。噂される三部作目を観た後に感想が変わるのかもしれないけど。