矢吹

疑惑とダンスの矢吹のレビュー・感想・評価

疑惑とダンス(2018年製作の映画)
3.9
5人の説明とリズミカルでバランスの取れたチャプターone、全部が玉突き事故になる2、六十分でかなり下らなく面白い、2時間は無理かむしろ。とにかく走りきってて最高。やってんじゃん。撮り方の動かなさも動きも綺麗に対称的で、オープニングの見てらんないやりとりからの、お洒落映画然としたお洒落なテロップと音楽もお洒落で好き。

一人一人の疑惑と思惑が交錯、工作、
7年前の一夜の話で、全員まともにまともな大人じゃないな。気持ち悪くていい。冷静でまともな人が1人でもいたら終わってる話。でもみんな、わからなくもないから、ちゃんといいんだよな。誇張。と周りにいるやつ。誰かの、誰もの延長線上。
虚言入ってっからとか、色が違うとか、あの2人のバチバチとか、さなの悪さとか、こむらのしょうもなさとか、まさくんのそのやり切れなさも、あの男の先輩?の浅はかさも、かんなのかんならしさも素晴らしいな。スタートから丁寧に散りばめられたそれぞれの人間性がぜんぶ最悪の方へ舵を切る。
なんてコスパ通りの最高の仕上がり。
ワンシチュエーション、5人での会話劇とダンス。
合間のダンスでも、さなとそれぞれのかんなへの感情が見えるし、ダンスが地続きだとして、
ラストの抱きあうのは、それも込みで、しょうもなすぎてやばい、彼等にとっても実は特にくだらない一時間だったんだろうな。こっちはわざわざそれを浴びてるんだけども。

福田麻由子さん、やばいっす。好きっす。
覚えてないは、最強のカード、記憶にございません。まじで二宮健さんじゃんか。
矢吹

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