何だろう、ラストに向かって物語が進むにつれ、とんでもない秘密がどんどん明かされていく。
是枝監督の「だれもしらない」と同じで、悲惨極まりない家庭環境を、限りなくピュアに、「この特別な瞬間を切り取ってます!」みたいに神々しく撮る手法なんなん?!悪趣味。
だからこそ、見る人の心に刺さったり、ぐちゃっとかき混ぜたりできるんだろうねえ~
まずこの家族の住む家が、ダニが大量発生していそうだし、不潔でにおいもすごそう。
だけど、それぞれのメンバーの、家族に対する関心とか、興味とか、親切がふんだんに垣間見えて、清潔だけど冷め切っている家族(対比的に描かれる緒形直人の家庭)にはない、なにか、憧憬とかきらめきみたいなものを見せつけられて、そのギャップに気持ち悪さを抱きつつも先が気になって目をそらせない。そんな感想。
万引きしたスリップ(シルク?)一枚でレスだった嫁に欲情して、「オレはインポじゃないぞ!」って自信を取り戻すエピソードとか、生々しくてサイコー過ぎる。
些細なことで夫婦とか家族って幸せになれるんだよね~
それにしても、松岡茉優のビキニ姿が神々しい。