ゆうちゃん

万引き家族のゆうちゃんのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
4.1
鑑賞後、なんとも言えない余韻が残る。
心にじわじわしみる。
観てる間は大丈夫だったのに…後から、涙が出る。心が痛い。

祖母の年金を収入源として、父、母、母の妹、息子の五人暮らし、足りない生活費を万引きで補うが、貧しくも、仲良く暮らしていた。そんな中、父は近隣の団地の廊下で震えている女の子をみつけ家につれて帰り、六人の生活がはじまるが、ある事件をきっかけに家族はバラバラになり、それぞれの秘密が明らかになる。

なんといってもこの映画は、キャストがすべていい。生々しい、リアルな演技。すぐに物語に引き込まれてしまった。
特に子役二人の目力の演技、母役の安藤サクラの演技力は素晴らしい。

ネタバレになりますが

血の繋がりとは?家族とは?
それを超えた絆とは?
ほんとに考えさせらる。
テレビのニュースで伝えられる報道なんてほんの一部、もっと深い何かがあり、理由があり、その人にしかわからないものがある。
血は繋がらなくても、あの家族は幸せな時を過ごしてた。縁側での花火のシーンや皆で海水浴、ソーダ水を親子で飲むシーンなどなどたくさん伝わってきた。
ラストシーンのじゅりちゃんの歌を口ずさみながら外をみつめる先に答えがある。

そして一日たった今もじゅりちゃんの行く末を気にしている自分がいる。

今側にいる人を大事に、今過ごす時間を大切にしようと思いました。
ゆうちゃん

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