貧困により、足りない生活費の一部を万引きによって補っている一家の物語。
ある冬の夜、団地の外に放り出された少女を連れ帰るところから物語がはじまります。
とある事件をきっかけにどこかいびつな一家の秘密が明らかにされていきます。
万引きをはじめとした犯罪は確かに許されることではないのですが、一家全員が悪いことをしていることを自覚しつつも他に方法がなく、そこから抜け出せないことに貧困の難しさを感じます。
法律上や行政上の正しいことがみんなにあてはまらないことが丁寧に描かれていました。
ラストシーンの女の子は、視線の先に何を見ていたのでしょうか。