MAIKO

万引き家族のMAIKOのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
3.3
盗みは犯罪。それでも、生きるためなら。誰かが要らなくなったものを拾った、それだけなのにーーー
社会からはみでても、肩寄せ合ってたくましく生きる、ある家族の物語。

第71回カンヌ国際映画祭で最高賞となるのパルムドールに輝いた是枝裕和監督の作品。

監督がこの映画を作った直接的なきっかけは、既に死んだ人間の年金を家族が受け取る不正受給のニュースを知ったことだったとか。

事件を起こすのは人間で、悪いこととは知っていたとしても理由があって。その部分を知ると同情したり、正義をかざしてくる方がどうかしてると感じたり。きっとどこまで行っても答えはない。
監督の意図通り?でしょうか。

キャストは素晴らしく、特に安藤サクラは本当にその辺の下町にいそうな“おばさん”になっていた。

いろいろあったけど、これからもあるだろうけど、みんな幸せになりますようにと願ってしまう、今も家族が続いていますようにと願わずにはいられない。
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