感動したかと言うとちょっと違う、不思議な映画。正直あんまり好きではないかな。
世間からドロップアウトした人達の暮らしを垣間見るのだが、世間の家庭以上に肌と肌の温もりが感じられる暮らしが描かれる。でも、その序盤に描かれていた家庭的な暖かさも、徐々に見えてくるそれぞれの抱えるものによってズレが生じてくる。
そして、仮の家族は崩壊してしまうのだが、ダメな大人はダメなまま、子供たちはダメな大人とは違う新たな道を歩んでくれそうなエンディングで、この後どうなるのだろうかと、いろいろ考えさせてくれる映画ではあった。
それにしても、年金受給者のおばあさんが亡くなってもそのまま年金を不正に受給し続けたり、JK見学店など日本的ダークな部分をカンヌの人は理解したのか疑問が残る。
