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食べる女のTSのレビュー・感想・評価

食べる女(2018年製作の映画)
3.0
【まあ人生こんなものか】70点
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監督:生野慈朗
製作国:日本
ジャンル:ドラマ
収録時間:104分
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2018年劇場鑑賞84本目。
ここまで豪華女優を揃えたのに大コケしたということで逆に話題の今作。自分も中盤までは見ていてなんだこれ。と思っていましたが、悔しくも最終的にはそれなりに納得できたのでまあいいかなと。結局人生ってこんなもの。同時に人間の不完全さを思い知りましたね。人間はある意味食欲と同じくらい性欲というか誰かに愛されたい欲求が強いんですね。それを女性の目線から見た作品。たしかにご飯をたべる女性たちがかなり映されていますが、同時に情事のシーンもそれなりに多い。この二つを行なっている時のみ、人間は破壊や暴力などに走らないようです。根源的欲求てやつですか。

古本屋を営む敦子は、経営しながらも執筆活動に励んでいた。彼女は女性たちを招いては自分の料理をふるって宴をしていたのだが。。

人間って本当に欲望を抑えている生き物なんだなと思いました。特に性欲は公共の場で出すのは当たり前ですがタブーとされていますので、無論3人以上いる普通の場ではそれは示されない。しかし、それが異性2人となるとリミッターが解除されやすくなります。何を当たり前のことを述べてるんだ。と思われるかもしれませんが、性欲より重要である食欲に関してはまるでそんなことはない。むしろみんなで食し楽しむというのが人間の文化と言えます。今作は妙に説明が難しい。食に焦点をあてているのかと思いきや女性たちの恋愛に焦点をあてています。しかし、結局今作のテーマは食なのです。恋愛も女性にとっては「たべるもの」なのでしょうか。確かに卑猥な言い方になりますが、男を食ってる節を今作で多々拝見できます。もっとも、今作は女性たちに焦点をあてているからそう見えるだけであり、実を言うとそれに関しては男性の方が獰猛でしょう。

それにしても広瀬アリスが演じるああいう女性には嫌気がさしますね。失恋を理由に毎日酒を飲み泥酔。挙げ句の果てには自分の慰めとして見知らぬ男とやりまくるという実態。全ては失恋してしまった自分の情緒不安定が原因なのでしょうが、そういうことをしてるにも関わらず、後々なかったことにしてるような風潮が気にくわない。今作ではこの女性はハッピーエンドを迎えていますが人生そんなに甘くはないでしょう。逆に壇蜜や沢尻エリカが演じる女性たちは悲しき終わり方なので人生って様々。そこが妙にリアルであり最終的には、それなりに納得はできましたが全体的にはやや中途半端な仕上がり。それでも流石に料理が出てくるシーンにはこちらもお腹が空きそうになってきます。最後の卵かけご飯を食べてるシーンなんか、見た人が全員卵かけご飯を食べたいと感じるでしょう。とにかくたべる。それが生きるための出発点と感じました。