エイデン

リミット・オブ・アサシンのエイデンのレビュー・感想・評価

リミット・オブ・アサシン(2017年製作の映画)
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ナミビアと南アフリカの国境付近
世界的な軍事請負会社“レッド・マウンテン”が行ってきた戦争犯罪を告発するため、元社員のゼラはインターポール職員のリンらに護衛されながら移動していた
しかし検問所で突如 襲撃を受け、ゼラとリンだけが生き残り逃亡を続ける
一方 休職中のレッド・マウンテンの優秀な暗殺者であるトラヴィスは、妻子を失い傷心しながらも義父フランクと穏やかな日々を過ごしていた
そんな中、レッド・マウンテンに勤める親友ジムが現れ、任務について欲しいと頼まれる
それはレッド・マウンテン社長ウェツラーからの直々の依頼で、襲撃失敗を受け潜伏するリンとゼラを暗殺することだった
絶望の淵 半ば自暴自棄になりながらも依頼を引き受けたトラヴィスは、情報を聞き出すためリンの故郷 香港へと飛ぶ
リンの母と子が住む家へとやって来たトラヴィスは彼女の友人を名乗り、リンから今日の夜 香港へと帰るという連絡を受けたと聞き出すことに成功
空港でまんまとリンと接触したトラヴィスは、巧みに近づき彼女と一夜を共にする
翌朝 ゼラの潜伏場所を突き止めたトラヴィスは、バスルームにいたリンに銃を向けるが、妻子の記憶がフラッシュバックし引き金を引くことができなかった
そのままホテルの外へと出たトラヴィスは、ジムにゼラの居場所を伝えようと電話するが、そこに挙動の怪しさに気づいたリンが現れ銃撃戦となる
それでもトラヴィスはリンにとどめを刺さず、逆に隙を突かれて銃弾を浴びてしまうのだった
心臓にも銃弾を受け、絶命したはずのトラヴィスは、何故か手術室で目を覚ます
身体は拘束され、大きな手術痕に加えて手首にはデジタルタイマーが埋め込まれていた
そこに現れたウェツラーとジムにより、トラヴィスはレッド・マウンテンが密かに開発した蘇生技術によって死から蘇ったのだと知らされる
混乱するトラヴィスから、ウェツラーはゼラの居場所を聞き出すと、蘇生された者は24時間しか生きられないことを告げられ、1人残されてしまう
妻子を失い、組織にも裏切られ、命を弄ばれたトラヴィスは、副作用のフラッシュバックと戦いながら、残された命をレッド・マウンテンへの復讐に使うことを決めるのだった



イーサン・ホーク主演のサスペンス・アクション

制限時間付きの第2の生を得た殺し屋を主人公とした作品
プロットとしては『アドレナリン』を思い出すけど、テンションは低めで切なさが付きまとう
全てを失った殺し屋が悔い改めて最期に正しい行いをしようともがく姿がステキすぎる

リアル背水の陣と失った家族のフラッシュバックでパワーアップし続けるイーサン・ホークも渋くてステキ
本当に最近良い顔になった
思いのほか少なめだけど、命を削るアクションもとってもクール

ぶっちゃけ設定はB級くさいけど、練られた人物設定と刺激的なアクションで、魅せることにこだわりまくった印象
最期を迎えようというその時、生きた証を残そうとするハードボイルドな生き様に、とにかくシビれるので、ナメずに観てほしい
こうやって死にたいわ
エイデン

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