エイデン

TAXi ダイヤモンド・ミッションのエイデンのレビュー・感想・評価

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フランス、パリ
類稀なドライビングテクニックを持つパリ警察のマロは、掟破りのめちゃくちゃな捜査に替わって高い検挙率を誇る優秀な警官だった
本人は特殊部隊への配属を願っていたものの、捜査に加えて問題行動も多く、申請は見送られてしまっていた
しかしある日、マロは警視総監の娘と知らずに美女と寝てしまったことで、ついに南フランスのマルセイユ警察へ左遷が決まってしまう
田舎町のマルセイユで、アラン署長に迎えられたマロは、悪戯ばかりしているメナールやキリスト教にどハマりしているミシェル、監視マニアの変態レジス、紅一点で大喰らいのサンドリーヌなどの個性派揃いの警察の面々を紹介される
だがあまりにも平和で緩み切った雰囲気に、マロは頭を抱えるのだった
早くパリへ戻りたい一心で、マロは早速サンドリーヌとアランと共に現場へ赴くと、禁止レーンを走るUberタクシーを発見
その車に乗っていた気の抜けた男エディは、客を乗せながらも早く仕事を終えて恋人のサンディの元へ急いでいた
目の前に飛び出し、制止しようとするマロに気付きながらも、きっと避けるとスピードを落とさないエディは、そのまま彼をはねてしまう
ブチ切れたマロはサンドリーヌを乗せながらエディを追跡するが、古いパトカーは思うようにスピードも出ず追いつけない
更にトラブルも重なって、マロはパトカーを海に沈めてしまい、現れた国家警察のロペズに殴られ散々な言葉を吐き捨てられるのだった
一方 サンディの元へ駆けつけたエディは、彼女に求められるが、調子に乗っているうちにボヤ騒ぎを起こし、いつも通りの大失敗をやらかしてしまう
その頃 マルセイユ警察に、元署長で現市長であるジベールと、副市長のビションが訪問する
マルセイユは5日後に世界宝石展の開催を控えていたが、最近イタリア人宝石強盗団が世間を賑わせており、ジベールはマルセイユ警察の威信をかけて彼らを捕まえろと命じる
実働経験豊富なマロが指揮を取ることになるが、強盗団は常にフェラーリなどの高性能な車を使用しており、馬力に雲泥の差がある警察車輌ではとても追いつける代物ではなかった
それを聞いたアランは、ダニエルとエミリアンがいればとぼやく
2人はマルセイユ警察の伝説となっているコンビで、ダニエルは時速300kmの改造タクシーを操るドライバーだったと言う
その改造タクシーに目をつけたマロだったが、当のダニエルはマイアミへ、エミリアンは警察を辞めてしまっており、保管場所は分からずじまい
しかしダニエルの甥がマルセイユにいると知る
そこでアランはマロとコンビを組んでタクシーを使い強盗団を捕まえようと意気込むが、彼はマロの目の前でひき逃げの被害に遭ってしまう
後日マロの元に、アランをひいた犯人であり、ダニエルの甥だったのが、あの冴えないタクシードライバーのエディだったと知らせが入り、接触を試みる
その頃 フェラーリ強盗団のボス トニードッグは、世界宝石展の目玉となる世界最大のダイヤモンド“カシオペア”を狙って計画を進めていた



フランス産名作カーアクション・コメディ『TAXi』のシリーズ5作目

『Misirlou』の軽快な音楽に乗せて、あのタクシーが帰ってきた!
新たに現れた強盗とマルセイユを舞台にカーチェイスを繰り広げる!
相変わらず犯罪者多いな!!!

ダニエルとエミリアンからマロとエディにコンビがバトンタッチ
それに伴ってキャストのほとんどが一新されるという思い切った舵取りを行っているのが特徴で、新キャラを受け入れられるかがシリーズファンにとっては評価の分かれ目にもなってそう
ダニエル役のサミー・ナセリが人刺して逮捕されて干されたから仕方ないね!
個人的には寂しさもあるけど割と受け入れられた
引き続き登場するのは名物キャラだったジベールと、アランのみ
ジベールは市長になってるし、警察はヤバいやつアベンジャーズになってるんだけど、マルセイユは都市として機能してるのかな?

段々と評価下がってたシリーズとしては久々に盛り返したのかなと思える出来で、フレッシュな顔ぶれながらアクションもコメディもシリーズのノリを守りつつ楽しめた
マロが警官でドライバー、エディが完全に足を引っ張るコメディリリーフとしての機能しかないため、犯人追うなら1人で良くね?感はある
多分エディがいなかったらマロは1人『ワイルド・スピード』になるし
バディものとしては薄味だけど、まあ笑えるのでよし
何よりシリーズの爽快感はしっかりと備えてるので、まずは両手を上げて迎え入れて欲しい
エイデン

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