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天才作家の妻 -40年目の真実-のryodanのレビュー・感想・評価

4.2
自力では辿りつかない作品シリーズ。とにかくG・クローズの演技が素晴らしかった。序盤から爽快感のない何やら不穏な様子。「口がクサイ」と妻に指摘されても歯を磨かない、どことなく傲慢に見えるダンナ。なにかと他人に話す時は妻を持ち上げるが妻の反応がイマイチ。重い雰囲気で進む。人生の徒労感と苦虫を噛む様な表情を浮かべるクローズの芝居。積年の恨みが凄まじい。。それとは対照的なダンナの振る舞い。結末に向かってヤバいな、これはって終始ドキドキ。鑑賞中にずっと気になっていた事が、これ事実なのかなって。ノーベル賞でそんなスキャンダルあったっけ??エンドクレジットでも事実モノにありがちなエピローグの説明もない。随分潔いなと思っていたら、あれ。。そういう事か(笑)。晩餐会で陛下から「あなたの職業は?」と聞かれた主人公が「私はキングメイカーです」とクレバーな返答をした時がたまらなくカッコよかった!ダンナもダンナでメダル捨てる所が情けなくってクズで最高!J・プライスいい役者さんですね。
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