やんげき

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのやんげきのレビュー・感想・評価

3.9
1969年8月9日にシャロン・テートの身にどんな凄惨なことが起こったのか全く知らずに観たのを心から後悔した。

けれど、そこで(なにこれ観たかったものじゃない…)と切り捨てないで自分の受け皿を疑い町山さんのたまむすび、宇多丸さんのタランティーノインタビュー(youtube)を聴いてみて良かった。素晴らしい作品!

後から色々知ったけど、今はもうすごく素敵な映画だと思う。いつもタランティーノ監督は、こんな風に現実を打ち負かしてくれるんだ。

この映画ができるまでほとんどの人がシャロン・テートを”狂信的なカルト信者らによる犯罪の犠牲者”として知っていたのに、この作品より後は、マーゴット・ロビーがウルトラキュートに演じた1人の魅力的な女優、人間として観るようになる。

監督は、インタビューで「彼女を墓の中から少しでも救い出すことができた気がする」と語っている。

自分が出演した映画を映画館で、観客に混じって観るシャロン・テートの笑顔のまぶしさたるや!これぞ映画の意義だぜ!

そしてブラピ!54歳って嘘だろ。カッコよすぎる。
劇中で、ブラピが着てるアロハファッション完コピしたい。
やんげき

やんげき