定年を迎えた夫との二人の生活を夢見ていたサンドラに、突然訪れた環境の変化。長年交流の途絶えていた姉のエリザベスと同居し、彼女の友人たちとも知り合う内に、忘れていた本当の自分を思い出していく――。
物事の起こるタイミングがあまりにもフィクショナルな感はあるけれど、人生いつだって新たな一歩を踏み出せるという強いメッセージに心励まされた。
一人の殻に閉じこもらず、見て、聞いて、「信じて飛ぶ」勇気を奮い起こす。誰しも悩みや苦しみを抱えるこの世界で、支え合える仲間に出会えるために。そして、終わりの日が来るまでまっさらな状態で広がっている“未来”を、自分を偽ることなく生きていくために。
