ギズモX

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のギズモXのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

※ネタバレ注意

みんな大好き『GOTG』最終作。
ノリで銀河を救う我らがGOTGが、ロケットを拉致しようと試みるマッドなバイオテクノロジー企業のCEOとバトルする話。

GOTG最大の謎だったロケットの過去にスポットを当てる物語。
ジェームズガンのノリが全開で、有終の美を飾る楽しい作品ではあるが、なんかパンチが弱い印象を受けた。
なぜそう感じたのか鑑賞した直後は理解できなかったが、思い返していく内にだんだんと分かってきたので今回はそれについて書いています。

一番の原因は本作のヴィラン、ハイエボリューショナリーが魅力的でないことだ。
ロナンやエゴ、サノスのような圧倒的なパワーが感じられず、そればかりかことあるごとにGOTGに邪魔されて何一つ成し遂げられていないので単なる小物にしか見えない。
それに、彼がロケットに執着する理由は、自分にはないインスピレーションがあるからということからだが、閃きや発想という点では、スクラップの山からアークリアクターを作り出したり、新しい元素を生み出したり、果てにはちょっと考えただけでタイムトラベルの構想を思いついたトニースタークのほうが上だと思う。
ハイエボリューショナリーは何故指パッチン前に社長を拉致しようと思わなかったのか。
個性的なアイデアマンが有象無象するMCUの中において、ロケットでなくてはならない理由があまりにも弱すぎる。

あと、カウンターアースでのやりとりがストーリーに噛み合ってないので蛇足に感じる。
星を破壊する必要性あった?
クライマックスでは人だけでなく実験動物も救出させて良い雰囲気をだしていたが、そもそもカウンターアースの住民は誰一人として助かっていない。
それはどうなのよ。

色々と言ったけど、エンタメとして見るなら良作だと思う。
ラストのスターロードが家に帰る場面はランボーを思い出した。

人生初のIMAX3Dは格別でした。
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