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ギャングースのdarumaのレビュー・感想・評価

ギャングース(2018年製作の映画)
4.2
GYAOで。ただのコメディかと思ったら…めっちゃよかった!!入江悠監督、お名前だけは知っていましたがこんな社会派の方でしたか!重いけどスカッとする上に考えさせられる…よき。
特筆すべきは「空白」や「さがす」の伊東蒼ちゃんが出てます!
冒頭にキノフィルムズと出て、これは絶対はずさないだろう!と思いましたが、見事に正解。

高杉真宙くんはめっちゃ作品選びがいいね!
私が観る高杉くん、当たりが多い気がする。
(世界でいちばん長い写真、見えない目撃者)

加藤諒くんの変顔が最高だった!(笑って泣ける)

彼らと渡辺大知くんの御三方がメイン。
(渡辺くんも台詞無い時の些細な演技が巧いよね)
トリオもの、結構好きかも。

あと、脇がおおー!って感じだった。
金子ノブアキさん、安定すぎる。
安達が見た事あるような…この方誰だっけ?と思いながら観ていたんですが、MIYAVIさんだった!!(BLEACH観てます)
こういう役、似合うね。

エンドロールで笠松将くん!
なんか居たような気がしたけど、やっぱりそうだったのか!
(どこの誰かと言われると思い出せないが…)

あと、坂口涼太郎くんや板橋駿谷さんも出てました!
水間ロンさんがまたしてもルーツの役。
斉藤兄弟もエンドロールで気づいたけど、全然わからなかった!

全くの余談ですが、金子さんの子分?で少年院時代の因縁の人が、途中、三浦貴大さんに見えたんですが(キングダム2観たばかりだからか!?)、違いました…菅原健さんという方です。ちょっと似てる?
チンピラっぽい役ですが、個人的にいい感じだなと思いました。

伊東蒼ちゃんは観る前にざっくりキャストを見て、居る!と把握してから観始めました。なので驚きはなかったんですが、端役かと思いきや結構出てるというか、準メインみたいな役で驚いた!
この頃からもう、うまいです…

wikiを見たらこれは漫画原作らしく(その感じは確かにあって途中でそうかな?と思った)、主人公は加藤くん演じるカズキみたいなんですが、映画では高杉くんのサイケがメインになっています。未読なので比較はできませんが、かなりいい感じに変えてるんじゃないかな?
(原作はもっともっとヘビーそうな…尺が長いのもありますが)
脚本に和田清人さん!またお会いしましたね^^
私、この方の書く脚本、かなり好きです。映画ですと森山中教習所(マイベストムービーに入ってます!)、ドラマは新宿セブンや日本ボロ宿紀行などを書かれています。
ちょっと追ってみたいです…!(って前も書いたような。。)

(今気づいたけど、そうかボロ宿に笠松将くんゲストで出てた!入江監督が鈍牛倶楽部の人だからかもだが…)

展開がとにかくずっとずっと引き込まれる感じで、どうなるんだろう…最後まで分からず、凄く楽しめた。

中盤、世界は狭いというか(人間関係が閉じてるというかすぐぶつかる、笑)、あちらの世界とこちらの世界はやはり分断されていて、行き来が難しいんだなぁ…というのを感じて切なくなったが、実はそれがフリとなって、ラストの展開に繋がっているのがめちゃくちゃ凄い!
ハッとしました。
(意図しているのか、たまたま私がそう感じただけなのかはわかりませんが…とにかく戦慄だった。中盤で思った事がそのまんまラストで台詞となって現れた)

ラストの映像が引きなんですが、最初はこの引きで終わるのはどうなんだ…と思ったんですが、いやいや!!めちゃくちゃよかった。だんだん画面に入る人数が増えていって、市井の人感が凄く出ててよかった。あの人たちは特別じゃなくて、何処にでも居る人。もしかしたら私の周りにも居るかもしれない。そのことが印象付けられて、とても良かった。

入江監督には、これからも抗った作品をどんどん作って欲しい!
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