広大な自然に囲まれていても曇天、強いられる労働、障がいを持つ父、閉塞感により孤独は増していく 自暴自棄のジョニーと生き物すべてを静かに愛すようなゲオルゲの恋愛は只のゲイ映画ではない、人間でもなく動物のいのちを感じる映画だった
生まれては死に、死にゆく者の皮を剥いでまで生けるものを生かす それがこの世の現実、そしてこの田舎の現実、男同士の恋愛に起こる現実
生々しく全てを曝け出すのにピュアな美しさがある 動物は人間も皆自然で美しい 乏しい土地にも小川が流れ花が咲き鳥がさえずり希望がある 二人の暮らしにも
