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生きてるだけで、愛。のmiyuのレビュー・感想・評価

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)
4.2
最近、自分の身の回りで同じ様な病気の人に遭遇した。。。

コレ(躁鬱病)は、ナマケモノとか、いい加減な人間とか…
一見勘違いされるかもしれないけれど
本当はそう簡単に言い切れない様に思うの。。。

ワタシの周りで
1人は、亡くなった…
この作品の主人公とは、真逆で
真面目で几帳面で…
でも、躁や鬱の状態があり、鬱の時は
生きているのが苦しくなるらしい…
その人は自ら命を絶った。。。
あまりにも 切なかった…

もぅ1人は、時間にいつも遅れ…
約束していても その時間に絶対来ない…
この作品の主人公みたいに
攻撃的なところは全くないが…
鬱状態の時は、起き上がれないそうだ…
躁の時は、かなり多弁で
明るくてお喋りな印象…
その人曰く
ココロの問題では無く、脳の回路の何かの物質が足りないとか、多いとか…
そんな説明を本人から聞いたが、正確に覚えてない…
でも、そうゆう病気の一つ…って 事だけは理解した。。。

主人公の寧子も、多分 自分ではどうする事も出来ない病いなんだ…
って思えた…
ずっと自分がこんな嫌な自分と自分である限り、(生きている限り)別れる事は出来ない…
って そんな意味の言葉を恋人の津奈木に言っていた!

津奈木は、ほとんど 感情がないかの様に
寧子の激しい言動にも
あまり 揺り動かされる事なく
無感情なフリをしていた…
寧子に見抜かれていた様に
それが 楽だったのかもしれない。。。

ラスト近くに 彼が仕事の事で
感情を爆発させた時…
ヒトって 抑え続けたら 壊れてしまうし
彼が感情を出した事を妙にワタシは嬉しく思えた…

彼女と彼にまとわりついていた安堂も
ストーカまがいの行動で
メンタル的にみたら 普通には
思えない…

安堂が無理矢理 寧子に紹介した
店の店主と奥さんのみ
ココロある善意の人で、ノーマルな人だと思えた。。。
でも、そのノーマルさは
この病いのヒトを傷つける危険をはらんでいるかの様に思えた…

ノーマルなヒトを傷つけてしまった事は
寧子自身は 理解している様に思える。。。

寧子の場合は、ラスト近くになり
あーぁ 遺伝的なものか…
って 思えた…

原作は読んでいないが
自分自身の周りにいた人の事を
思い出して 涙が止まらなかった。

映画…
って 結局は見る人間の持ってる何かに触れるものがあると その映画に価値を見出してしまうのかもしれない。。。

ワタシにとっては、そんな作品だった…
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