一貫して「美しい」のひとこと。
ダンスシーンは、ディズニー映画スタッフがベンチマークしてもれなくパクった方がいい素晴らしい演出と身体、群踊のキレ。
ダンス映画大国インドの中でもエッジが効いた作品。
ここはどれだけ期待して行っても裏切られることはない(逆方向に裏切られる可能性はある)
そして、パドマーワティほか女性陣の衣装が豪華絢爛にして、高貴さ華やかさに満ちている。
衣装部門でもトップクラスに凝ってる。
続いて映像部門。引きの1ショットが沢山出てくるんだけど、ナショナルジオグラフィックの表紙かってくらいキマってて超美麗なのもすごい。どれほど精緻にセットして、カメラマンどれほど才気に溢れてるんですか。
しかも、パドマーワティとダンナのシン王の二人は、一貫して義を尊び、騙し討ちを用いず、誇りに準ずる生き様という美しさ。
ビューティーです。
全てがビューティームービーです。
ストーリー部門とドラマ部門が、カタルシスと葛藤がほぼほぼ皆無なので盛り上がりません。戦争映画だけど、血湧かず肉踊りません。
神話が原典らしいから、ついていけない神々の話と思うと原作通りのイメージという事になるけれど、やっぱり映画は少しは共感したい。
まぁ、私の美意識はビシバシ反応してたからそれでよしとします。