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パッドマン 5億人の女性を救った男のMKのレビュー・感想・評価

4.0
穢れ。
ハレとケやら、女性の生理期間中の出血を穢れたものとして忌み嫌う文化が国内も含めて沢山あったことは本などで読んでいたけれど…。

あとから興味も湧いて補った知識だけれど、インドでは生理用ナプキンは輸入品に頼っていたため、ファストフード店でオーダーするドリンクの約11倍のお値段とのこと、しかもそれは21世紀での話。

物語は愛する妻が生理のたびに不衛生な布で秘部を覆い、家の外で五日間を過ごすことに疑問と違和感を感じた夫がナプキンを作るという話だった。

生理は女性にとっては恥ずべき秘め事、男性は決して触れてはいけないタブーを犯す主人公に世間の非難と妻からの失望と軽蔑が浴びせられるのだけれど…妻の失望を尊敬に変えるため、愛する妻を病気から守るため、ひいてはすべての女性を守るために奔走する姿にはとても感動した。

とにかく開始数分間の主人公と妻の仲睦まじい姿が最後まで伏線として効きまくってるしなんともいじらしくて大好き。

男らしさとは何か、愛する人、女性を守るということとは、そんなシンプルな問いにしっかりと答えてくれるとてもいい作品だった。
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