空母いぶきのニクガタナのネタバレレビュー・内容・結末

戦争せずに平和を護る！日本の海自なめんなよ！
そう遠くない未来。新興武装国家 東亜連邦に拿捕された巡視船クルーの救出と領土奪還の任にあたる自衛隊初の空母 いぶきを主力とする第5護衛隊群による、政府が発令する初の防衛出動 クリスマスイブイブからの24時間。かわぐちかいじ原作の有事シュミレーションもの。原作未読。脚本がアニメ劇場版「パトレイバー」シリーズや平成「ガメラ」シリーズの伊藤和典！企画で福井晴敏も。潜水艦ものの名作「クリムゾンタイド」みたいな艦長と副艦長の対立。「専守防衛」人命第一の副艦長に佐々木蔵之介、ちょっと何考えてるかわからない微笑みの艦長に西島秀俊。最後は副艦長が艦長にカンチョーして終わります。ウソです。でも全体的にちょっとウソくさい。艦隊護衛艦の艦長がテンパって関西弁になり、主砲、ミサイル発射に「いてまえ！」を、連発ってそんなわけなかろう。海洋戦闘模様は緊張感あって良いんだが、人物の演出がちょっと陳腐。潜水艦長 高島政宏の顔芸が暑苦しくてやりすぎ。俳優陣皆真剣に熱演。戦争モノって役者にとってはスイッチが入る何かがある気がする。「総員戦闘配置！」とかちょっと声に出して言ってみたい日本語の一つである。国連頼りの幕引きが首相の望んだ形だとしても現実的じゃないというか、ナニソレ感が滲んで納得いかない。佐藤浩市の首相ぶりは良かった。偶々乗船してた記者 本多さん役に本田翼。なぜこういうシリアスな役にバッサーを？いつになく楽しげな中井貴一が店長役のコンビニのシーンは無くても良いと思うが店員役の深川麻衣は可愛い。