読んでいた前評判があまり良くなかったし、『ボーリング・フォー・コロンバイン』には「だかならなんなの」としか思えなかったクチでしたので、期待していなかったのですが、少々くどいところはあるとはいえそんな悪くはなかった。
なによりムーアが本来訴えかけるはずであった対象の人々には見事に訴える力のある映画だと思って感心しました。もともとプロパガンダ映画なんだからあざといのは織り込み済み。
それにしても、この映画にでてきたイラクで死亡した若者の母親の様な人たちの思惑で世界が動かされている部分があると思うと暗澹たる気分になりますが。
(日本初公開時劇場鑑賞)