華氏911の作品情報・感想・評価

華氏9112004年製作の映画)

FAHRENHEIT 9/11

製作国:

上映時間:112分

ジャンル:

3.3

「華氏911」に投稿された感想・評価

ヒルコ

ヒルコの感想・評価

2.9
不思議なことに、反アメリカを貫き続けるマイケルムーアに対し、初めて「愛国心」らしきものが見えた。彼が愛してるのは国そのものではないけれど、無駄死にしていった若者に対して、彼らやその家族に対してその怒りの落とし所を見つけようと奮起するその姿勢は、彼の生まれた貧しい町や、その他のアメリカの貧しい人々への愛がこんなにあふれている。彼の撮るドキュメンタリー映画はバイアスだらけで客観性に乏しくはあるけれど、彼もそれは自覚してると思う。しかしそれが正直なアメリカの底辺の市民の心情の吐露そのものなんだろう。
本当に狂った世界だ
怒りがおさまらない

ちょうど1ヶ月前の8.11にワールドトレードセンターに登った5歳の僕は、熱海にある実家に帰ってきてテレビを点けた途端、ブラウン管の中でビルが燃えているのを目の当たりにした。
当時の僕に、アメリカってすごい、そう思わせたあの建物が無惨に燃えていた。
子供ながらにボロボロに泣いてしまった。
家族のことがすごく心配になった。


マイケル・ムーア本人を中傷するのも愚かだよ、より多くの(バカな)アメリカ国民に見せるための策略なんだから。

そもそも彼ほど情報を集めて、行動に移した他の人間がどこにいる?
他人事みたいに考えてる日本国民が物言うまでもない。
彼の目的は明確だ
2001年9月11日、ワールドトレードセンターに飛行機が衝突した。


明日で17年もの年月が過ぎる9.11。
この事件が起きたとき、まだ子どもだった僕には、この事件の詳しいことはまだわからなかった。
今でもわからない部分も多い。

9.11が実際に起きた瞬間、当時大統領であったジョージ・W・ブッシュは、絵本の読み聞かせを行っていた。
9.11を聞かされても、彼はじっとしてその場から動くことはなかった。
アメリカの大統領であるのにも関わらずだ。


マイケル・ムーア監督による、杜撰ではないかと思わせるアメリカを映し出す。
偏った思想が反映されているという意見もあるけれど、事実である部分もあり、アメリカの政治について知るきっかけになる。
正直こういった政治とカネの問題って、かなりグレーなところで闇も深い。
真実にたどり着くことは結局のところ一般人には不可能なものだと思う。
だからこそ、ここまで踏み込むことができる監督はすごいし、本当の意味でアメリカのことを考えている。
アメリカのテレビでは見ることのできない(規制されている?)要素もあるようで、観る価値は充分にあるんだろうね。

この映画における真実はいったいどこにあるのか。
本作で語られることはすべて鵜呑みにしてはいけない。
でも、実際に9.11が起きたときのブッシュ元大統領の行動は事実であるし、イラク戦争で多くの死者が出たことも事実。
本作を見終わったあとに、どう感じ、どう考えるのかというのが大切。
考えること、世界を知ることを止めてはいけない。


9.11の首謀者と言われるビン・ラディンに2ヶ月も逃げる猶予を与えた。
まるで関係のないイラクに攻撃を行った。
戦争はいつだって商売になる。
軍事産業にとっては必要なもの。
国民の不安を煽ることで、国が行っていることの正当性も主張する。
テレビや政治家が語ることは、バラバラであり、国民を混乱させる作戦であるのかもしれない。
ブッシュとビンラディンは家族ぐるみの付き合いだったみたいだし、なんか闇は深い。


争いで国を制したアメリカ。
本作は映画というものを通して、一アメリカ国民であるマイケル・ムーア監督の思想が現れる。
その手には銃ではなく、カメラとマイクが握られている。
言論で膨大な情報をまとめながら、無知な僕のような観客にまで理解が及ぶように編集されている。
多くの国民にインタビューがあるけれど、その考え方は様々。
国のことを信じている人もいれば、どうしようもないと思っている人もいる。
この映画だけで考えると、どうしてもブッシュ元大統領がひどすぎるという印象は拭えないけど、政治の評価は難しいからなぁ。


あれほど甚大な被害を被ったはずのベトナム戦争からアメリカは何も学ばなかったのか?
イラクへの攻撃で、またムダに命を奪っていく。
いつも命を奪われるのは貧しき一般人。
まるで使い捨てのように戦地へ送られる兵士。
何のケアもない実態に驚きを隠せない。
彼らに行った政策は事実であるのだから。
金持ちが始めた戦争の尻拭いは、アメリカが誇る最高の国民によって行われるのだ。

マイケル・ムーア監督の作品は、どれも自身の無知さを感じさせるものばかりであり、もっと踏み込んだ実態を知りたいと思わせてくれる。
この監督のガッツはすごい。
kidomiii

kidomiiiの感想・評価

3.9
第57回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。


9.11や、その後のイラク戦争時のジョージ・W・ブッシュ政権の対応及び在り方を、皮肉とユーモアをたっぷり込めて批判した記録映画。
"米国の常套手段"をここまで克明に記した媒体は他にないのでは?(知らんけど)
マイケルムーアやるとこまでやったなぁ。

こんなこと言うべきではないのかも知れないけど、ここまで細部に渡る映像資料を集めるには相当な時間と熱量と努力が必要だった筈で、それはある意味ブッシュに対する凄まじい怒りや執着心が無いと出来ない。ストーカーが元交際相手に対して抱く"歪曲した愛"の形に似ているなぁ、と個人的には感じた。
だからこそ、このジャケ写には思わず吹き出してしまう笑。いやいやいやいや、笑顔で握手してる場合じゃないから笑



"本当のテロリストは大統領よ"。
"僕ももう騙されない"。

無知がいかに恐ろしいことなのか、この映画から我々は学ぶべきなのかも知れない。
kossai

kossaiの感想・評価

3.9
ストーリー:B
キャスト: -
リピート:B

[採点ルール]
————————
A : 1.7
B+ : 1.5
B : 1.3
C+ : 1.1
C : 0.9
————————

<ストーリー>
A=とても良い
B=良い
C=良くない

<キャスト>
A=とても良い
B=良い
C=良くない

<リピート>
A=何度も見たい
B=もう一度見たい
C=もう見たくない
Chocolate

Chocolateの感想・評価

3.4
2001年、あのアメリカ同時多発テロ事件のとき、ブッシュ大統領は何をしていたのか?その後はどんな対応をしたのか?が描かれている。

知らなかった事柄がとても多く、もっともっと勉強せねばと感じた作品。スコアをつけるのが非常に難しい。
ショッキングな描写が多くて深く考えさせられた。
カーライル社を通じてブッシュ親子とビンラディン一族が懇意だったということは一般に広く知られているがこの作品の強さに惹かれました。映画の力というものを感じました。単なる体制批判ではなくマイケルムーア監督が強く訴えかけるものをみた。
sawak

sawakの感想・評価

2.5
嫌いじゃないし共和党クソだけど、これがパルム・ドールを獲れたのは政治的時勢やトレンドという名の“ノリ”が影響しているだろうし、賞レースの功罪って感じ。もちろん反戦メッセージの見せ方はさすがなんだけど。

共和党政策批判を勉強したいなら、同じムーアでもRage Against The Machineの“Testify”のPV観た方がいいと思う。1/40のボリュームで密度は同じ。
子どもの映像の後に爆撃の映像流したり、ブッシュの終戦宣言の後にアメリカ兵が吹き飛ばされる映像流したり、編集が下品すぎる。意図は分かるが悪趣味だと思った。戦争を起こすのは資本家、犠牲になるのは貧乏人というのはその通りだろう。ブッシュはマジでクソ。
hk

hkの感想・評価

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史上最低の大統領というと、現行の老害を挙げる人がいるかもしれないが、私は自信をもってこの大統領を推す。

デマに乗じて世界を扇動し、馬鹿の一つ覚えのように愚かな父を真似して始めた戦争で、1つの国を地図から消した。現在に至るムスリムの暴力による悲劇を準備したのは、間違いなくこの大統領だ。

マイケル・ムーアの描写は、過激で下品かもしれないが、「侵略戦争」の表現は適切だ。
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