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博士と狂人のmiumiuのレビュー・感想・評価

博士と狂人(2018年製作の映画)
3.8
オックスフォード英語大辞典編纂の裏にある実話をもとにしたストーリー。

独学で言語を学び学士号すら持たないものの辞典編纂の現場責任者となったスコットランド人マレーと、殺人犯で精神を病み、精神病院に収容されている元軍医のアメリカ人マイナー。
辞典編纂という仕事を通じて、出会うはずのない2人が出会う物語。

私は根っからの文系人間なので、言語を通じて繋がる人と友情と愛、用例を探して膨大な文献を検証する仕事の現場など、いろんな場面で胸が熱くなって涙が出た。

メル・ギブソンとショーン・ペンがどちらも激シブ。(ショーン・ペン格好良いな…! 演技も繊細で素晴らしかった。)
マレーを支える妻役のジェニファー・イーリーも良かった。
『僕たちのラストステージ』を観て大好きになったスティーヴ・クーガンが、脇役ながら良い役どころで出ていたのも良かったな。

実話ということで、観ていて爽快な展開だけでないのは、仕方がないこととは言え辛かった…
特に心の病関連は、「この時代だから」ではなく、現在でも国や環境や信じる医療、本人の病状によって差が大きいんだと思うと辛い。
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