Carroll

コールド・スキンのCarrollのレビュー・感想・評価

コールド・スキン(2017年製作の映画)
3.4
老人と青年の物語。観測官の青年は厳しい自然の残る島に後任として赴任する。しかしそこにあったのはあばら家と灯台のみ。唯一の島民の灯台守は余所者を受け付けない世捨て人。歓迎されていないことを感じながら一夜を過ごすことになるが、なんとこの島には探検隊もビックリのとんでもUMAが潜んでいたのだ!

もう無茶苦茶ホラーだと思ったらラストちゃんとホラーでした。

しっかりと激アツバトルを見せてくれたり徐々に明らかになるクリーチャーの全容だとかどんどん引き込まれていきます。特に灯台での篭城戦にはロマンを感じずにはいられませんでした。

そしてただのホラーに止まらない揺れ動く人間模様も見所です。おっさんの謎の生活スタイル。奇妙な化物の社会性。青年と老人の不器用な共同生活。
そう、ここは無人島。人間は彼らしかいないのだ!

心に暗い影を落として去っていかれてしまうようなアンニュイな映画でした。ホラーと言っても直接的なびっくりシーンとかはないので、心臓が弱い方も安心です。
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