空海花

ホワイト・ボイスの空海花のレビュー・感想・評価

ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)
3.6
やっと劇場鑑賞分が追いついたので
自宅鑑賞をレビュー!
どこからレビューしていいかわかんない🥲(笑)
なので昨日観たやつから!(笑)


会社の標語はS.T.T.S!
Stick to the script!(台本に従え)

資本主義社会の構図を皮肉ったブラック・コメディ。
カリフォルニア州オークランド
カシアス・グリーン(ラキース・スタンフィールド)は叔父の家の車庫を部屋代わりに暮らしながら職探し、やっとテレホンアポインターの仕事にありついた。
先輩(ダニー・グローヴァー😲)から
ホワイトボイス(白人特有のアクセント)を使えとアドバイスされ、
それを習得した彼はみるみる営業成績トップに!

ここではアクセントもだけれど余裕のある喋り方って意味合いが強い。
相手に「こういう人になりたい」って思わせるための身だしなみとか
販売関係はそれを買って充実した自分自身を相手に想像させるとか、
確かに言うし、一理ある。
ウィル・スミス系の上品はわかるけれど
ライオネル・リッチー系って何だ?(笑)
ソーシャルカレンシーの時代とか
パワーコーラーのワードとか出て来てなるほどと思ったり。

そんな中、仕事仲間や親友は組合を結成したり(リーダーはスティーヴン・ユアン!)
恋人もまた(テッサ・トンプソン)バンクシー風の芸術家という設定だったり。
そしてあることがきっかけになって
カシアスと彼らとの距離はどんどんズレていってしまう。
彼女のピアスがいちいち面白い。
虐殺ピアス!とか(笑)
叔父の持ってるピルケース(たぶん)とか、小物もだいぶ利いている。

ブラック・コメディと思って観ていると、物語もカシアスもどんどんめちゃくちゃなことになってくる。
シュール過ぎるのかホラーになっているのかよくわからない!
そんな会社の社長がアーミー・ハマー!かなりヤバい役!(笑)

フォロワーさんのレビューでそんな情報は入っていたが、
B級映画っぽさもあるのにキャストがすごいという典型的パターンで何の映画とハッキリ言えない。
そのうち笑っていいのかもわからなくなるくらいヤバい🤣

ちなみにホワイトボイスは吹替みたい。
ラキースの声はデヴィッド・クロス。
テッサの白人声風はなんとリリー・ジェームズ。

監督はプロデューサー・脚本家・ラッパー・共産主義活動家でもあるブーツ・ライリー。
実は脚本の執筆は2011年。
彼自身、脚本が映画化されることは想定していなかったとか(笑)
これが監督デビュー作となり、本国での反応も上々。
確かにこんな映画観たことないもの。
テンポも良いし、音楽も良い♪

最後の字幕
“アニトラ・パターソン
パム・ザ・ファンクストレスに捧ぐ”とある。
アニトラ・パターソンは監督の祖父の名。
母方の祖母はユダヤ人難民であり母もその両親と共にヨーロッパから逃げている。
なので幼い頃から彼は政治に関心があり運動にも参加していたそうだ。
パム・ザ・ファンクストレスは
監督率いるThe CoupのD.J.。
かかっている音楽もほとんどThe Coup。
(これ以上の情報はよくわからずでした💦)


2021レビュー#188
2021鑑賞No.421


間もなく配信終了を教えてくれたねこ無双さん、ありがとうございました😺💕
空海花

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