テレビで若松孝二を見たことあるけど、監督した映画は見たことない。
時代は1970年前後。わずか2、3年のストーリー。なぜかこの時代に憧れがある。
若松プロで、助監督して働くめぐみを通して、若松孝二を描く。そして若松プロで働く仲間たちの青春映画。
「おれの視界に入るな!」と若松孝二から怒鳴られていためぐみが、助監督として信頼される仕事をするようになっていく。
学生運動が盛んな時代。三島由紀夫の事件やパレスチナ問題。若松孝二ってもっと思想家だと思っていたが、意外にも金儲けをしっかり考えている。パレスチナの映像もテレビ局に販売するために撮影に行った。
「女を捨てる」と言っためぐみ。めぐみを含めて、タイトルの「俺たちを」ということなのだろう。
しかし、めぐみは女を意識せざるを得ない展開になっていく。これは若松孝二の映画ではない。助監督めぐみの映画なんだ。
「何百何千としゃべっても伝えられないものが一つのカットで出ちゃうんだ。映画にはそんなすごさがある」めぐみのセリフは、メモしとこ。
この時代、みんなタバコを吸ってる。めぐみもハイライトを吸っている。誰もライターは使わない。マッチで火をつけてタバコを吸うって、ほんと最近見なくなった。