やんげき

翔んで埼玉のやんげきのレビュー・感想・評価

翔んで埼玉(2018年製作の映画)
3.8
FODプレミアムで観賞。
日本映画界は一体何をしているんだよ。と何度も思いつつも、いくつかツボに入って爆笑してしまった。
YOSHIKIと高見沢対決が本作の色を最も強く出していると思う。

良くも悪くも小ネタのチョイスや細かいディティールが地上波のバラエティ感が強く、危うかったところを魔夜峰央のエクストリームな原作とパンチ力のあるギャグが上手い事、ミックスされた感じ。

SNSの炎上が日常化して、日に日にアウトプットに対して臆病にならざる得ない風潮の中でここまで差別意識や、他者を下に見る事で自分の誇りを支えるような、下衆のプライドを逃げずに描いたのは価値のあるものだと思う。

全体的に、酔った居酒屋トークそのものだったけれど、こういう作品を笑いながら見れるのも一つの民度と思いたい。

とはいえ東京、神奈川が人口密度の臨界点を超えて埼玉が受け皿になる事で発展する未来像が誰にも見えるようになった今だからこそ出来た価値のある作品だなとも思う。
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