香港映画のリメイクとは言え、さすがの韓国もの。
トリッキーでエンタメでしっかり血みどろ。
バディものとしても面白かった。
考えさせて後を引く衝撃的なラストは静かな余韻で、観た人ととにかく語りたくなる。
ネタバレ
ラスト、耳の聞こえない2人が銃声に気づかないままはしゃぐような姿も暗示的。何も起こらなかったかのような世界。
どちらがどちらを殺したのかは、どちらも成り立つような気がする。
ラスト近くに、刑事が「何をなぜ追うのかわからなくなる」という言葉と、「幸せだったことはあるか」という言葉が重なる。
刑事の涙は、幸せを知らないままのラクを刑事としての彼の正義で殺す悲しみ、しかし、ラクが刑事を殺すのなら、これからも誰にも知られず利用されず生き残っていく信念。
2人の絆が見えたと思った瞬間に銃声が聞こえる哀切のラストだが、
Believerとは誰なのか。誰が何を信じる者なのか。
ストーリーとしては、正体はやはりそうだったなというものだった。存在感やオーラが抜きん出ていてその正体に繋がるほど素晴らしいものだったので。
追記。女性の扱いは、やはりストーリー上の都合的存在。が、これはしょうがないか。
再追記、これを読んでまた印象が変わった。
初恋というキーワードにこの作品がさらに深みを増した。必読。
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