ATSUYA

ジュディ 虹の彼方にのATSUYAのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
3.7
Somewhere over the rainbow way up high 🌈

ジュディ・ガーランド。『オズの魔法使』のドロシー。
輝かしかった子役時代とは裏腹に、壮絶な人生を歩む。
彼女は何を残し、どれだけの人に愛されたのだろう。

睡眠薬がないと眠れないほど疲弊していた衰退期、指導という名のムチで叩かれ続けた子役時代から、彼女の人生を追う。

ジュディについてはほとんど知らないし、『オズの魔法使』も『スタア誕生』も見ていませんが、それでも楽しめました。いや、楽しめたというより、愛しさと悲しさとやるせなさで胸がいっぱいになりました。それ以上に彼女が歩んだ人生を知りたくなりました。そんな映画です。

レネーがレネーに見える時が一度もありません。
晩年のジュディの姿を見たことはないので、似ているかどうかわかりませんが、圧巻の演技だったのではないでしょうか。アカデミー賞はスカヨハ推しでしたけど、納得の受賞です。

そんで、レネー本人が歌っているらしい歌もほんとにすごい。ラストは全身鳥肌ですよ。
ジュディの心情とマッチした曲が流れる演出も良き!

ジュディの人生、最大の救いは本作が作られたことだと思います。
「私を忘れないで」と言ったジュディ。
我々にできることは、この映画を見ること。
そして、彼女を忘れないこと。
そんな気がします。
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