yoshi44

ブラック・クランズマンのyoshi44のレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.9
.
もちろん自分の生涯で最高のヒーローはマイケル・ジョーダンなのだが、部屋に貼ってあった彼のポスターに一緒に写っていたのが、同時CMなどを撮っていたスパイク・リー。
彼が映画監督と知ったのはその後のお話。
.
KKK、ナチス、民族浄化。
人道的に絶対にあってはならないはずのない思想がまかり通る人間の愚かさは、いつになっても無くなることはないのか?
そして映画や音楽という芸術は、時にそれらを糧にとんでもない作品を生み出すことがある。
本作は間違いなく今年一番心が震えた作品であり、愚かさとおぞましさを滑稽さへと転換した痛快な“スパイク”を炸裂させる。
.
舞台は40年前だけど世界は今も変わっていないという、強烈なトランプ政権へのアンチテーゼ。
時に愛国心とレイシズムは裏返しの関係で、守るべきものを違えると憎悪の炎は燃え広がってしまう。
この映画の先に、どんな未来を叶えるか。
yoshi44

yoshi44